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院長コラム
2021/07/22
【コラム】超音波検査について

 
開院以来使ってきた超音波診断装置ですが、今年に入って不具合が出るようになってきていました。3年前に故障した時は修理したのですが、そろそろ時代遅れになってきた感もありましたので、愛着はありましたけれども買い替えることにいたしました。今まで本当によく働いてくれました。
 
そして、導入したのは富士フイルムのARIETTA 70です。この機種はすでに販売終了していたのですが、最後の一台が残っていたらしく運良く購入できました。70は古いですが動物用の65Vよりも高性能です。850には劣りますが、これは当院には高級すぎますから70で充分でしょう。
 
実際に使ってみますと、とてもよく見えます。正常な膵臓やリンパ節も見えるようになりました。超音波の性能が上がっても診療の質はさほど変わらないだろうと思っておりましたが、導入してから1〜2ヶ月の間に総胆管拡張、尿管結石、腫瘍のリンパ節転移、などを診断しており、これらは以前の機種であれば難しかったかなーという気がしますので、診療の質は上がっているかもしれません。
 
動物病院において超音波検査は非常に重要性が高いです。動物はCTを簡単には撮れませんので、なるべく超音波で見ようとします。診断能力は、機械の性能と獣医師の腕によってかなり差が出てきます。
 
機械は高額です。そこそこ良い機種は300万以上、もっと良い機種は500万以上します。設備の高度化や人件費の高騰などによって診療費の相場は高くなっていますが、これは仕方ない流れでしょう。安いだけでは病気は治せません。CTやMRIまでは希望しないという方がいらっしゃるのは理解できますが、血液検査や超音波検査くらいまではできればやっていただければと個人的には思っております。
 
当院の話に戻りますが、超音波検査の価格は変えておりません。以前より細かく見るようになりましたので、検査時間は長くなっています。毛刈りは基本的には行いませんが、診断によって治療が大きく変わるような重要な場面では毛刈りをお勧めすることもあります。

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