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院長コラム
2016/04/15
【コラム】猫ブームというものについて

 世間は猫ブームということになっているようですね。最近まで知りませんでした。当院は以前から猫の患者さんが多いですが、ブームとは無関係だと思われます。

 マスコミは猫に経済効果があるとか飼うのに手間やお金が掛からないとか煽っているようですが、それは無責任だと感じます。室内猫は長ければ15年以上生きるわけですから、そこまで飼い続けることを考えるとかなり大変なのではないでしょうか。また、避妊去勢手術はほぼ必須となります。手術せずに飼うのは猫にも人にもストレスになりますので、よほど忍耐力がないと難しいでしょう。

 飼い始める場合には、先々飼っていけるのかどうかを必ず考えてください。ただ、先々飼えることを完璧に保証するというのは現実的に難しいと思います。20年先なんてどのような世の中になっているかわかりませんし、自分が生きているかどうかすらわかりませんよね。現状でも、たまたま仔猫を拾ったとか知人に頼まれたとか、成り行きで猫を飼い始めた人は多いと思います。責任感を持って飼っていただければ問題ありません。むしろなるべく多くの責任感ある方に、できれば保護猫を飼っていただきたいというところです。20年先が不安であれば、そこそこ高齢の保護猫を引き取るのがいいのではないかと思います。

 もう一つ、ブームに関連してか最近耳に入ってくるのが、猫の楽園と呼ばれている島があるという話です。しかし、あれはただ野良猫が増えてしまっただけではないんでしょうか。少数の避妊済みの猫達であれば幸せに暮らせるかもしれませんが、多数の未避妊の猫がいて楽園などということはありえません。際限なく仔猫が産まれ、際限なく死んでいるはずです。病気も蔓延し、ほとんどは長生きしていないでしょう。それでも楽園だと思えるのでしょうか?
 野良猫を殺処分せず且つ劣悪環境による死亡もさせないためには、全頭の避妊手術と毎日の餌の供与および排泄の管理が必要です。手間とお金が掛かります。猫の楽園と呼ばれている場所の一部ではそのような活動もされているようです。ただ、そうだとしても、多大な苦労をされている方がいるという認識を持っていれば、猫がたくさんいる状況を素直に楽しめないのではないでしょうか。猫好きなのであればそのように感じてほしいなと思います。

 猫がブームになるのはいいのですが、いろいろと問題意識も広まっていってくれればと思うところです。

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