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症例紹介
2016/12/14
症例:猫の横隔膜ヘルニア

 6ヶ月齢ぐらいの野良猫の去勢手術を行いました。痩せていてなんとなく呼吸も荒かったため、麻酔を覚ます前に超音波検査を行ってみたところ、横隔膜ヘルニアが見つかりました。

 こちらはX線です。

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 このまま麻酔を覚ますと呼吸がうまくできずに亡くなってしまう可能性があることと、手術をしなければいずれにしろ長く生きられないだろうということから、整復手術を行うことにしました。

 横隔膜の穴はかなり大きく、癒着しており、また直線状ではなくY字状に切れていましたが、辛うじて縫合することできました。

DSCF3989

 術後は半日ぐらい危険な状態でしたが、なんとか快復しました。

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 急遽里親を探していただき、家で飼われることになったようです。

DSCF4006

 今回は呼吸状態がそこまで悪くない雄猫だったため、他院であれば見逃されていた可能性が高そうですが、気付いてしまった以上はなんとかしないといけないかと思われます。ただ、費用的に去勢手術よりは高くなりますし、手術しても必ず助けられるわけではありません。今回は成長期で、受傷後の経過も長いと考えられましたので、もともとの呼吸状態とは関係なく手術のリスクはかなり高いです。しかし手術せずに亡くなっても後悔するでしょうし、麻酔をかけた以上はやるしかないのではないかと思われます。麻酔前に発見するのは困難です。

 ちなみに当院で過去約400頭手術した野良猫の中で3頭目ですので、そこそこの割合で存在するようです。野良猫を連れてこられる方は一応このような事態も想定しておいてください。

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